- パーソナルトレーナーの各資格の難易度って違うの?
- NSCAの難易度が知りたい!
- 「難しい」と聞くと不安……
パーソナルトレーナーの資格にはそれぞれ難易度があります。
「難しい」と聞くと、「自分は合格できるのだろうか?」と不安になってしまいますよね。
実際、難易度を把握していないために、やるべき対策や手順を踏めていない人は多いです。
本記事では、主要な資格の難易度から目指す人が多いNSCAの難易度とその理由を解説します。
この記事を読めば、”難しさの解像度”が上がり、然るべき対策・方法を知ることができます。
【結論】
- 主要なパーソナルトレーナーの資格の難易度は約53%
- NSCAの難易度は高め
- トレーナーの資格は難易度だけで選ぶべきではない
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パーソナルトレーナーの資格の難易度
その資格を「難しい」と感じるか「やさしい」と感じるかは人それぞれです。
前提知識や経験が異なるためです。
パーソナルトレーナーの資格の平均難易度
主要なパーソナルトレーナーの資格の難易度の平均は、50%程度。
その試験のための然るべき対策を行えば、2人に1人以上は合格できる難易度の試験が多いです。
トレーニング未経験の人、まったく知識がない人でも有効なアプローチをとれば合格できるということ。
逆に、筋トレやエクササイズがどんなに好きでも、対策できなければ落ちます。
パーソナルトレーナーの各資格の難易度
主要パーソナルトレーナーの各資格の難易度は以下の通り。
認定資格の発行団体・機関ごとにその難易度は異なります。
資格 | 難易度 | 合格率 |
NSCA-CPT | 難しい | 55〜65% |
NSCA-CSCS | 難しい | 50% |
NESTA-PFT | やや難しい | 60% |
JATI-ATI | 易しい〜普通 | 80% |
JHCA-FC | 普通 | 60〜70% |
JSPO-AT | とても難しい | 20〜30% |
※難易度はあくまで目安です。
資格の難易度は年々変化している
パーソナルトレーナーの資格の難易度は一律というわけではありません。
年々難易度が変化しているものもあります。
例えば、NESTA-PFT。
以前は、「難易度は低め」と言われていました。
しかし、現在は新課程になっており、勉強する範囲が増えています。
このため、「以前よりも難しくなっている」と言えます。
同一団体が認定する資格で難易度(レベル)があるものも
一方で、同じ資格内で難易度のレベルや種類が設けられているものもあります。
例えば、JATIやNSCAです。
JATIの難易度は3段階
例えば、日本トレーニング指導者協会が発行している「JATI」。
以下の通り、難易度のレベルは3段階です。
資格 | 難易度 |
トレーニング指導者(JATI-ATI) | 中 |
上級トレーニング指導者(JATI-AATI) | 高い |
特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI) | とても高い |
上位の資格を取るためには、次のような必要な審査や試験を受ける必要があります。
- 筆記
- 実技
- 小論文
このため、「(同じJATIであれば、)JATI-SATIは、難易度が高い」と言えます。
NSCAの難易度は2種類
NSCAの場合は、NSCA-CPTとNSCA-CSCSではCSCSの方が難易度が高いと言えます。
指導対象 | 学習範囲 | 難易度 | |
NSCA-CPT | 一般~アスリート | 広い | 高い |
NSCA-CSCS | アスリートやスポーツチーム | 極めて広い | より高い |
上記のとおり、指導対象や学習範囲が異なるためです。
NSCA-CPTの難易度
NSCAは、数あるトレーナーの資格の中でも人気があると同時に、難易度が高いと言われています。
「他の試験と比べて難しい」と言われる理由は以下の通り。
- 出題範囲が広い
- 対策・勉強しづらい
- 受験手続きが煩雑
出題範囲が広い
まずは出題範囲の多さ。
NSCA-CPTの試験は、幅広い出題範囲で問題数も155問と多いです。
にもかかわらず、試験時間は3時間。
単純計算で1問1分程度で回答していかなければなりません。
出題分野 出題数 問題の割合 クライアントに対する面談と評価 32 25% プログラムプランニング 45 31% エクササイズテクニック 43 31% 安全性、緊急時の手順、法的諸問題 20 13% ノンスコアード問題 15 – 合計 155 100%
対策・勉強しづらい
続いては、対策のしづらさです。
以下のように勉強の的が絞りづらいのがNSCAの特徴です。
- 教科書にある練習問題が試験対策にならない
- 公式問題集と実際の試験問題に乖離がある
- ジャーナルからも出題される
実際、教科書も非常に分厚く、中身もボリューミーです。
教科書「NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識」のボリュームは、極めて膨大です
具体的には、ページ数は731ページ、厚みは4㎝ほどにもなります
効果的な勉強方法や試験対策に必要なものは「NSCA-CPTのおすすめ教材・問題集まとめ」で紹介しています。
受験手続きが煩雑
最後は受験手続きの煩雑さです。
この点は人それぞれですが、受験のための手続きにハードルを感じてしまう人も多いです。
- マイページからの出願
- 受験料の支払い
- 学歴証明書の郵送
- CPR/AEDの認定の取得
- テストセンター予約
以上が、NSCAの難易度が高いと言われる主な理由です。
NSCA受験資格を難しく感じるケースも
上記「受験手続きが煩雑」にも関連しますが、NSCAを受験するためには以下の条件を満たす必要があります。
NSCA-CPT | NSCA-CSCS |
|
|
https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/
これらNSCAの受験可能条件自体がわかりづらく、難しいように感じてしまう人も一定層います。
基本的には、以下を満たしていていれば問題ありません。
- NSCAジャパンの会員
- 18歳以上
- 高校卒業済み
NSCA-CPTとCSCSの合格率はどれくらい?
NSCAの最新の合格率は、それぞれ下記の通りです。
2021年時点のNSCAの合格率は65%です。
3人に1人は不合格となる計算です。
資格 合格率 CSCS 50% NSCA-CPT 65% 2019年の合格率は78.9%だったことを考えると、13.9%も落ちています。
NSCA-CPTの難易度は今後上がる可能性がある
前述の通り、パーソナルトレーナーの資格の難易度は変化します。
実は、今後NSCAの難易度も上がる可能性があります。
理由は2つ。
- 資格保有者のレベルを一定以上に保つため
- 資格の希少性・権威性を損なわないようにするため
こうした理由から相対的にNSCAの難易度は上がる可能性が高いです。
「誰でも取れる資格には意味がない」という当たり前のことを考えれば、当然の変化と言えます。
パーソナルトレーナーの資格は難易度だけで選ぶべきではない
「自分は自信が無いから、難易度が低いと言われているJATI-ATIを受験しよう」
このように考えるのはおすすめしません。
たしかに、同じトレーナーの資格である以上、根本に必要な知識やスキルは大きくは変わりません。
しかし、各資格ごとに理念や特徴は異なります。
その結果、カリキュラムや重視するポイントも違うのです。
このため、パーソナルトレーナーの資格は難易度だけで選ぶべきではありません。
主要資格については、「どれがいい?21種類のパーソナルトレーナーの資格一覧<おすすめは3種類>」をご覧ください。
まとめ:
NSCAを中心にパーソナルトレーナーの各資格の難易度について解説してきました。
「難しい」と聞いてしまうと、不安になるかもしれません。
しかし、その理由がわかればそこまで身構える必要はありません。
各資格の学習ノウハウや専門教育機関も増えています。
そうしたものを活用すれば、あなたにとっての資格の難易度を下げることができます。
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