- NSCA-CPTとNSCA-CSCSってどう違うの?
- CPTとCSCSはどちらを取るべき?
どちらもNSCAが認定している資格ですが、両者は別物。
しかし、両者の細かい違いまで理解している人は少ないです。
本記事では、CPTとCSCSの違いが一目でわかる比較表を用いながら、双方について解説します。
この記事を読めば、CPTとCSCSの違いがわかるのはもちろん、「あなたはどちらの資格を目指すべきなのか」もわかります。
【結論】
- CPTは広くパーソナルトレーナーとして活躍したい人向け
- CSCSはアスリートやスポーツチームのトレーナーになりたい人向け
- 両者に優劣はない
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NSCA-CPTとCSCSの違い:それぞれの特徴
NSCAとは「National Strength & Conditioning Association」を指します。
このNSCAは以下2つの資格を認定しています。
- NSCA-CPT
- NSCA-CSCS
それぞれ次のように定義されています。
CPTの特徴
一言で言えば、CPTは「健康と体力のあらゆるニーズに応えるパーソナルトレーナーの資格」です。
NSCA-CPT(NSCA Certified Personal Trainer)
健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。
指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。
以下を目指す、または以下の職種の人がCPTを取得しています。
- パーソナルトレーナー
- フィットネスインストラクター
- スポーツ指導者
- 理学療法士
- 柔道整復師
一般的なパーソナルトレーナーを目指すのであれば、まずはCPTを目指すのがよいでしょう。
CSCSの特徴
一言で言えば、CSCSは「スポーツパフォーマンス向上を目的とした、
アスリートやチーム向けの資格」です。
NSCA-CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)
傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。
以下を目指す、または以下の職種の人がCSCSを取得しています。
- ストレングスコーチ
- アスレチックトレーナー
- パーソナルトレーナー
- フィットネスインストラクター
- 医師
- 研究者
- スポーツ指導者
CPTとCSCSの違いがわかる比較表
CPTとCSCSの違いを1つの表にまとめました。
NSCA-CPT | NSCA-CSCS | |
名称 | NSCA認定パーソナルトレーナー | 認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト |
設立 | 1993年 | 1985年 |
概要 | 健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格 | 傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格 |
必要な知識 | トレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術 | 施設の運営、管理。栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持つ |
資格取得の要件 |
|
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試験時間 | 計3時間 | 計4時間 |
試験形式 | 試験時間:NSCA-CPT認定試験(180分) 問題形式:3択式 受験方法:オンライン形式 |
試験時間:基礎科学セクション(90分) 実践/応用セクション(150分) 問題形式:3択式 受験方法:オンライン形式 |
難易度 | やや高い | 高い |
合格率 ※2019年実績 |
78.9% | 47.7% |
指導対象 | アスリートに限らず、年齢・性別・経験を問わず幅広い個人 | 主にアスリート、スポーツチーム、団体 |
生かせる職業 |
|
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CPTとCSCSに必要な知識の違い
CPTとCSCSで必要な知識は異なります。
CSCSはその性質上、より教育者的は側面を持ちます。
NSCA-CPT | NSCA-CSCS | |
必要な知識 |
|
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もちろんこれらの知識には以下のように両者に共通するものもあります。
完全に分けられるものではありません。
- 解剖学
- 栄養学
- 実技指導スキル
こうした知識や実技指導スキルは、資格取得の仮定で身に付けていく必要があります。
特に、実技は身体で覚えていくもの。
正しい実技指導スキルを身に着けたいなら有識者から学ぶのがおすすめです。
詳しくは、「おすすめのパーソナルトレーナー養成スクール」をご覧ください。
CPTとCSCSの指導対象の違い
CPTとCSCSでは、主要な指導対象も異なります。
CPTが特定の個人を指導対象にするのに対して、CSCSはアスリートや団体であることが多いです。
NSCA-CPT | NSCA-CSCS | |
指導対象 | アスリートに限らず、年齢・性別・経験を問わず幅広い個人 | 主にアスリート、スポーツチーム、団体 |
もちろん、CSCSだからといって個人のパーソナルトレーニング指導ができないわけではありません。
CSCSだけ保有していて、パーソナルトレーナーとして活躍している人も大勢います。
CPTとCSCSの試験の違い
試験については、試験ボリュームや難易度の点で異なります。
一般的には、CSCSの方が難しいとされています。
NSCA-CPT | NSCA-CSCS | |
試験時間 | 計3時間 | 計4時間 |
試験形式 | 試験時間:NSCA-CPT認定試験(180分) 問題形式:3択式 受験方法:オンライン形式 |
試験時間:基礎科学セクション(90分) 実践/応用セクション(150分) 問題形式:3択式 受験方法:オンライン形式 |
難易度 | やや高い | 高い |
合格率 ※2019年実績 |
78.9% | 47.7% |
難易度が高いからといって、CSCSがCPTの上位資格というわけではありません。
CPTのみを取得し、CSCSを持っていない人もいますし、逆もまた然り。
CPTとCSCSどっちを取得した方がよい?
前述の通り、CPTとCSCSの間に優劣はありません。
両者はその役割や存在意義・目的が全く違う資格。
「どちらを取得すればいいの?」
こんな風に迷ったら以下を参考にしてください。
CPTを取得した方がよい人
- 一般の方のパーソナルトレーニングをメインの活動にしたい
- まずはパーソナルトレーナーとしてキャリアを歩みたい
- 解剖学や栄養学などの知識とトレーニング指導スキルを身に着けたい
CSCSを取得した方がよい人
- アスリートやスポーツチームのトレーナーとして活躍したい
- スポーツのパフォーマンス向上や傷害予防活動に携わりたい
- 栄養やドーピングといった観点での教育・指導に従事したい
上記の通り、広く一般層向けのパーソナルトレーナーとして活躍したいならCPT、アスリートやチームトレーナーとしての活動も視野にいれるならCSCSがおすすめです。
まとめ:CPTとCSCSの違いを理解して自分に合う方を取るべき
NSCAが認定するCPTとCSCSの違いについて解説してきました。
同じトレーナーの資格でも一般層向けのパーソナルトレーナーとして活躍したいならCPT、アスリートやチームトレーナーとして活躍したいならCSCSを目指すのがよいです。
「CPTよりもCSCSの方が難しい」というのが一般的な見解ですが、両者に優劣はありません。
あなたのやりたいことにに合わせて、どちらを取得するのがよいか考えてみてください。
なお、NSCAについて、もっとも本サイトから合格者を多く輩出しているのは、「ASPトレーナースクールの口コミ/評判<2か月(個別指導)で資格が取れる>」で紹介しているスクールです。
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