「強い格闘家はみんな更なる高みを目指して当たり前のようにウエイトトレーニングをやっている」
「それは、朝倉未来選手も例外ではない」
著者(@yu_health_care)は、パーソルトレーナーの資格を保有しています
ウエイトトレーニングのメリット、デメリットについて理解しているからこそ、こう思っていました
しかし、朝倉未来選手はウエイトトレーニングをやっていませんでした
それにもかからわず比類なき強さを誇っています
これには何か深い理由があると思い、朝倉未来選手が書いた『強者の流儀』を手に取りました
この本に書いてあることは、格闘技をやっている人にしか理解できない部分もあります
しかし、それ以上に私たちの日々の生活に応用可能な考え方や視点も多々含まれていました
今回は、格闘技をやっていなくも、学びになる部分だけをセレクトしたに『強者の流儀』ついての極々私的な感想を紹介します
『強者の流儀(朝倉未来 著)』概要
ジャンルとしては、自己啓発本になると思います
以下、全5章から構成されています
【『強者の流儀』を構成する5章】
第一章 強者の流儀
第二章 強者の準備
第三章 強者のメンタル
第四章 強者のYouTube
第五章 強者の人間関係
『強者の流儀』は、224ページのボリュームです
しかし、朝倉未来選手の実体験に基づいて、ロジカルに書かれているので読みやすいと思います
「自己啓発書ってなんだか当たり前のことしか言っていない…」
そんな人にこそ読んでほしい書籍です
朝倉未来選手とは
●朝倉 未来:総合格闘家、YouTuber。階級はフェザー級。1992年愛知県豊橋市生まれ。喧嘩に明け暮れた中学・高校時代を送り、「路上の伝説」とも称される。2013年にTHE OUTSIDERに参戦、史上初の二階級王者となる。
<感想>3つの強者の流儀 (あなたの日常生活にも応用可能な考え方/視点)
【感想①】徹底した効率化/目的主義 <朝倉未来選手がウエイトトレーニングをしない理由>
朝倉未来選手はとにかく練習のクオリティを上げることにこだわっています
クオリティを最大化させるために気を付けていること
それは、無駄なことをしないこと
具体的には、ウエイトトレーニングやランニングを全くしないようです
目的や成果に直接結びつかないことはしない
ウエイトトレーニングやランニングをしない理由はシンプル
それは、格闘技の試合で勝利することにウエイトトレーニングが結びつかないからです
確かに、格闘技のリング上ではベンチプレスの重量は競いません
リング上で走ることもしません
”やった気になる”ことを防ぐ
また、格闘技の練習におけるベンチプレスやランニングの危険なところを次のように説明しています
とりあえず体に負荷はかかるから練習を「やった気になる」
これには覚えがあるかもしれません
・教科書を少し読んでテスト対策をしたつもりになる
・クライアントと電話をしただけなのに、仕事をした気になる
たしかに必要なことのひとつかもしれません
しかし、最優先で取り組む必要があるか?
こう問われたら疑問ですよね
結果として、やるべきことの質が落ちる
朝倉選手が、成果に直接結びつかないことをやらない理由はまだあります
それは、余計なトレーニングで身体に負荷をかけてしまうこと
結果、本当に必要なスパーリングの練習の質や量が落ちてしまうこと
優先順位の低いものに引っ張られて、本当にやらなければならないことに支障が出るのは本末転倒です
とにかく自分が達成したいことをに最短・最速で近づくためにやるべきことを徹底的に絞るスタンス
全てやれれば一番いいのかもしれません
しかし、現実問題、時間は有限です
期限もあると思います
だからこそ、効果が最も高いと思われるものに優先的に取り組む
そのためにやらないことを決めるというのは忙しい私たちにとって非常に重要な手段だと思います
【感想②】自分を客観視することでこそ”できる”に変わる
ビデオカメラで自分を撮影した朝倉未来選手
自分が認識している体の動きとビデオの映像の動きが全く違うことに気付きました
等身大の自分を見ること=客観視すること
書籍で例に挙げられているのは、逆立ち
朝倉選手自身は、足をまっすぐにしているつもりでも、実際にビデオの映像を見てみると足が曲がっている…
あくまで一例ですが、自分ではうまくできているつもりでも、実際にはできていないことがたくさんあるということを示唆しています
実際、ビデオで撮影した映像を分析するようになってから運動が得意になったと語る朝倉選手
この方法は、あなたが取り組むスポーツや仕事でのプレゼンテーション、面接の練習などあらゆる場面で使えると思います
他人の意見=客観的なもの
もうひとつ自分を客観視する方法として挙げているのが、ずばり他人に聞くこと
他人から見た自分という視点でフィードバックしてくれるため、その意見は客観的です
実際、朝倉選手も上下関係なく、周囲の人にアドバイスを求めたり、やり方を聞きにいっちゃうそうです
他人からみた自分について、意見を求めるというのも今日からできることだと思います
しかし、これってプライドが高い人だと結構難しいことかもしれません
自分の上司や先輩にはアドバイスを求めることはできても、一回りも年下の後輩にアドバイスを求めることができない人も多いと思います
仮にできたとしても、そのアドバイスを素直に受け入れる器があるかは別問題
そうした素直さも朝倉選手の強さの秘訣かもしれません
【感想③】相手を実態よりも強く見積る <目標を高めに設定>
人間=甘い生き物
こう考える朝倉選手は、達成したい目標よりもやや高めの目標を設定するように心がけているようです
具体的には、対戦相手を実際よりも強く見積ったうえで、相手の戦略・戦術を想定します
そして、それに対して時間の許す限り徹底的に対策を練ります
本書では、これを「臆病に考える」と表現しています
格闘家の朝倉選手ですら臆病に考え、勝つためにシミュレーションして準備をしています
何か成し遂げたい目標があるのであれば、私たちもこの姿勢は学ぶべきだと思います
少し高い目標を掲げる人は多いけれど、その目標に対して、徹底的に対策やリカバリープランを立てている人は少ないように思います
『強者の流儀』を読んだ人のその他の感想
朝倉未来をyoutyube等でみれば、とても魅力が伝わるかと思いますが、
本を読むことで、朝倉未来の思考もわかります。
文は軽くとてもすらすら読める。かわりにボリューム感はあまり感じなかった。YouTube見てたら大体どんな考え方してるかわかるけど、この本で自分と考えが近いところが多々あり、嬉しくなれた。
読みながら、読み終えた後、自分も力強く前向きに頑張ろう!という気持ちにさせてくれる、とっても元気が出る本です。半年前までは格闘技も朝倉未来という人物も全く知らなかった主婦ですが、たまたま見たYouTubeで存在を知り、朝倉選手の強さ、頭の良さ、ユニークさ、センス、カッコ良さ、などなど見れば見るほどその魅力にどっぷりハマっています。
【まとめ】『強者の流儀』の感想
<感想まとめ>今日から使える朝倉未来選手の考え方
①徹底した効率化/目的主義
②自分を客観視する
③相手(目標)を実態よりも強く見積る
今回紹介した感想は、著者の心に響いた部分に対してのみの言及となります
もちろん『強者の流儀』には、それら以外にも朝倉未来選手ならではの視点から学べることが多々あります
あなたも是非手にとってみてください
余談ですが、読書で得られるのは、著者の思考やメンタリティだけではありません
読書自体が健康によいということがわかっています
詳しくは、「【読書で得られるもの】健康寿命とストレス解消<内容は忘れてもOK>」をどうぞ
コメント