以前こちらで
「筋トレは直接ハゲの原因にはならないよ!」
って内容のコラムを紹介しました
結論:筋トレしてテストステロンホルモンが
どばどば出てもそれが直接AGA(Androgenetic Alopecia)、
つまり「男性型脱毛症」にはつながりません
理由:なぜならば、原因はテストステロンではなく
「ジヒドロテストステロン」が増加することによって、
「あなたのヘアサイクルが狂わせられること」だからです
上記を理解してもらうためには、
髪の毛についての基本知識である
ヘアサイクルについて知っておく必要があります
ヘアサイクルってなに?
「ヘアサイクルってなに!?」
「なんとなく髪の毛が生えてから
抜け落ちるまでってイメージだけど。。」
ヘアサイクルは、大きくわけると、
3ステップです。
①髪の毛の成長期
②髪の毛の退行期
③髪の毛の休止期
①髪の毛の成長期
新しい髪の毛を作り始める時期です
髪の毛が太く、そして長く伸びていく時期ですね
細胞分裂が活発な時期なので、
髪の毛はぐんぐん成長します
もし、あなたの髪の毛が健康な状態であれば、
この成長期は、3年~6年続きます。
②髪の毛の退行期
一言で言うと、”髪の毛が成長しなくなる時期”
細胞分裂が減少することが原因です
この段階では、髪の毛の成長の完全停止まで
おおよそ2~3週間と言われています
③髪の毛の休止期
脱毛が始まる時期です
髪の毛の成長は完全に止まっているので
あとは抜け落ちるだけ
おおよそ2~3ヶ月間この状態が続きます
でも、安心してください
あなたの頭皮の奥では、
また新しい髪の毛が生える準備をしています。
もちろん、ヘアサイクルが正常であること、
という条件付きですが…
①髪の毛の成長期
↓
②髪の毛の退行期
↓
③髪の毛の休止期
↓
①…
これを繰り返すのがヘアサイクルです
▶あなたは髪の毛が多いほうですか?
▶それとも少ないタイプですか?
一般的に私たち人間には
平均10万本程度の毛が生えています。
多い人は、14万本くらい、
少ない人は6万本くらいなので
倍くらい開きがあります
なので、他人の比べて髪の毛が少ないからといって
その時点で「AGAが進行している」とか
「ハゲている」と断定されるわけではないのでご安心ください
で、この髪の毛ですが、
今日1日で50~100本くらは
あなたの頭皮から抜け落ちています。
でも、大丈夫
抜け落ちた分、生えてくる髪の毛も同じくらいあります
もちろん、ヘアサイクルが正常であること、
という条件付きですが…
ヘアサイクルが正常であれば、
あなたの髪の毛は減らない
ということがおわかり頂けたかと思います
ヘアサイクルが正常な状態であれば、
髪の毛がまわりの人と比べて少なかったとしても
あなたの髪の総量が減っていないのであれば、
あなたはAGAでもハゲでもありません
ただ、もし、
「髪の総量が明らかに減ってきた」
「髪の毛の生えている面積が大きくなってきた」
ということであれば、AGAを疑うべきかもしれません
ハゲへのプロセス
ヘアサイクルが正常であれば、
1日100本くらい髪の毛が抜けてもいいのですが、
ヘアサイクルに異常をきたすと
抜けた分生えてこないのでハゲます
具体的には、ヘアサイクルの①、
髪の毛の成長期の期間が短くなると
単純に抜け毛が増えるのでハゲます
通常3年~6年は続きはずの成長が
1年になってしまったら、しっかりと
成長する前に抜け落ちます
イコール、ヘアサイクルが乱れているということ、です
毛は薄くなります
そしてハゲます
これがハゲのプロセスです
■復習
・ヘアサイクルには、成長期、退行期、休止期がある
・ヘアサイクルが正常であれば、抜けた分生えてくる
・ヘアサイクルに異常をきたすと、ハゲる
ヘアサイクルが乱れる原因は??
下記5つが主な原因です
①遺伝
②不摂生な生活習慣
③偏った食生活
④ストレス
⑤ホルモン要因
当たり前といえば当たり前だと思うかもしれません
ちなみに、遺伝要素もたしかにありますが、
個人的には、僕とあなたの努力次第で
遺伝という宿命も踏み越えられると信じています
(このサイトでは可能な限りエビデンス等を元に
情報を提供しておりますが、ときには精神論も大事です)
少なくとも
ハゲるのを遅らせられることはできる
のではないでしょうか
今はAGA治療も進歩しています
まずハゲ予防のためのケアをがんばって、
それでもダメなら治療すればいいんです
話を元に戻します
ハゲる主な原因、つまり
ヘアサイクルを乱す原因の大半を占めるのが
⑤のホルモン要因だと言われています
ここで言うホルモンとは、具体的には
ジヒドロテストステロン(DHT)を指します
これが増えて、ヘアサイクルが乱された結果、
ハゲるのです
「テストステロンてついてる!」
「やっぱり筋トレしたらハゲるじゃん!」
答えは”No”です
ジヒドロテストステロンと筋トレによって
増えるテストステロンは別物です
ジヒドロテストステロンは、
テストステロンが『5-αリダクターゼ』
という酵素によって変化したものです
このように表現すると、
テストステロンが悪者にされそうですが、
どんなにテストステロンが増えても
『5αリダクターゼ』の量が少なければ、
ジヒドロテストステロンも増えないと言われています
さらに、もしジヒドロテストステロンが
増加してしまったとしても
あなたのこのホルモンを受け取る
受容体の感受性が低いようであれば、
ハゲには繋がりにくいと考えられています
■復習
・筋トレしてテストステロンが増えても、
それがハゲに直結するわけではない
・「遺伝という宿命は踏み越えられる!」という気持ちが大事
【朗報】むしろ運動がハゲ予防に繋がる
運動をすることで、頭皮の血行が促進され、
頭皮へ栄養を運んでくれるため、
ハゲ予防になるのでは?
そんなことが示唆されている研究があります。
フロリダ大学のマウスを使った実験では
運動するマウスと運動不足のマウス、
2つのグループにわけ、
その後の毛の量を比較しました
結果、運動していたマウスの脱毛率が
5%に留まった一方で、運動不足のマウスの
脱毛率は20%にもなりました
参考)
Effects of Long-Term Exercise on Age-Related Hearing Loss in Mice
「マウスとぼくら人間はちがくね?」
そう思うかもしれませんが、
脱毛の原理自体が同様のため、
人間でも運動による脱毛の防止効果は
あるのではないかと言われています
運動すると、代謝があがり、
皮膚も綺麗になったりするので
頭皮にも少なからずプラスの影響は
あるのではないでしょうか。
ただ、”老化や血管/血行が原因となり
起こる脱毛であれば運動が効果的”
という、そういう意味での実験になるので、
遺伝が原因でのハゲにはどこまで効果があるのかは
未知数な部分が多いように感じます。
テストステロンの増加が直接的な
ハゲの原因にはならないこと、筋トレの
他のメリットやこの研究が示唆することを踏まえると
「ハゲるのを気にして筋トレしないのはもったない!」
というのが僕の意見です
そして、繰り返しになりますが、
「遺伝によるハゲは自分次第で乗り越えられる」
少なくとも「ハゲの進行を遅らせる」ことは
できると著者は信じています
ハゲ予防のためにできること
前述の通り、ハゲる大きな要因には以下
①遺伝
②不摂生な生活習慣
③偏った食生活
④ストレス
⑤ホルモン要因
基本的にはこれらをつぶしていけば
ハゲる確率を減らす、あるいは、
ハゲの進行を食い止めることに繋がります
①遺伝
遺伝という宿命を乗り越えるために
これから紹介するケアに取り組んでみてください
②不摂生な生活習慣
3食しっかりとり、睡眠時間を確保しつつ、
週2~3回くらいは運動ができるとよいのではないでしょうか
お酒やたばこはやりすぎ注意ですが、
やめてみてそれがストレスになるくらいなら、
やってもいいんじゃないかと個人的には思います
③偏った食生活
バランスよく食べましょう
④ストレス
ストレスを運動で発散できるとよさそうですね
⑤ホルモン要因
体質等が関係してくるので一概には言えません
①の遺伝は自分ではコントロール
できるものではありません
「オヤジハゲてんだけどおれもハゲんの?」
「AGA治療することになった場合、
おれって効果出るタイプなの?」
あなたは将来ハゲやすいか、
あなたにAGA治療は効くのかどうか
⑤のホルモン要因にもかかわりますが、
ハゲるタイプかそうじゃないかは、
こちらの「遺伝子検査キット(AGAドック)」
で簡単に調べることができます
人間ドックの髪の毛版みたいなものですね
ハゲに限りませんが、傾向が掴めれば、
その後の対策もしやすくなります
いい時代ですね
もし、ハゲる可能性が高い、という結果が
出たら、それだけハゲ予防にも真剣に
取り組むはずです
結果、ハゲを食い止めたり、
ハゲるのを遅らせる可能性を
高めることに繋がるのではないでしょうか
こんなキット(↓)が送られてくるので、
送られてきた綿棒で頬の内側をこすり、
それを送り返すだけ
3週間前後で、あなたの脱毛傾向が
検査結果が記載されている「遺伝子結果結果報告書」と
「AGAアドバイスブック」が送られてきます
ちなみに、銀行振込、クレカ決済、
代金引換が選択できますが
封筒に商品名は記載されないため、
身内にバレるといったリスクも少ないかと思います。
13,000円弱で未来を予測できます
安くはないかもしれません
でも、万人ではなく、あなた自身の
傾向予測ができる点ではありだと思います
■復習
・老化や頭の血管が原因のハゲは
定期的な運動で予防できる可能性がある
・ハゲる主要な要因をつぶすべし
・あなたのハゲリスクとAGA治療薬の効き方の傾向予測ができる
「AGA(男性型脱毛症)遺伝子検査キット」の活用もあり
ハゲを誘発する5つの要因をとその対策(一般論)を
紹介しましたが、どれも当たり前のことすぎますよね?
でも、なかなか食生活は改善しないし、
長年染みついた悪習慣も
そうすぐに改善できるものでもありません
当たり前のことをやる、ことの難しいところです
次回は、僕がある程度体感で効果を感じて
(抜け毛が減った気がします)、普段気を
付けていることをいくつか紹介しようと思います
《あわせて読みたい》
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