飲み会嫌いのあなたに朗報です
言ってやってください、飲み会に誘ってくる人に
「まだ飲み会とか行(言)ってるの?」って
本コラムの信頼性
・本コラムの著者(@yu_health_care)は、米国認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)資格保有者のため栄養学、フィットネス関連に精通
・内容については、可能な限り各種研究や書籍などエビデンスを元に執筆
・本サイト(管理人)のポリシーはコチラを参照ください
本コラムを読んで頂いた結果、主に以下の効果が期待できます。
・飲み会にいくべきでない科学的な理由がわかる
・飲み会に行くべきか断るべきかの無駄な葛藤がなくなる
・結果、自分のための人生を大切にするマインドが身につく
最近語られることが多い『飲み会が必要(行くべきか断るか)かどうか問題』
飲み会賛成派と反対派は交わることなく、平行線なままですよね
個人的には、行きたい人は行けばいいし、行きたくないなら断ればいいと思ってます。
誘うのも自由なら、断るのも自由なので
ただ、健康面を考慮した場合、僕は断然反対派
飲み会には行くべきではないと思います
本コラムでは、単なる感情論ではなく”健康/コンディショニング”という切り口で、改めて飲み会というものを評価します
【本コラムの結論】不参加/嫌い/行きたくないは悪くない!<飲み会を断るべき理由
・【アルコール=カロリー】飲み会はダイエットに百害あって一利なし
・学会/保険機関の基準を軽くオーバー!おつまみ/〆のラーメンであなたの身体は塩漬け
・1回の飲み会で睡眠の質と翌日のパフォーマンス低下↷
・飲み会での人間関係/コミュニケーションにも要注意!ストレスは万病の元
・その飲み会の価値は!? 特に時間は戻ってこない!⌛
・飲み会に行きたくないなら、勇気を出して断ろう
【アルコール=カロリー】飲み会はダイエットに百害あって一利なし
お酒は、エンプティーカロリー(Empty calories)だということはご存知かと思います。
一時期、「お酒はエンプティーカロリーだから太らない」と言われていたこともありますが、もちろんお酒にもカロリーはあるので太ります。
アルコールのカロリーは1gあたりおおよそ7Kcal
脂肪が9Kcal、みんな大好きたんぱく質は4Kcalです。
以外にもお酒は高カロリーだということがわかると思います。
アルコールはその代謝特性上、あなたの体内で他のエネルギーよりも優先的に消費されます。
このため、摂取したアルコールのエネルギーが体内にある状態では、飲み会で食べたおつまみから摂取したエネルギーは使われにくくなります。
つまり、飲み会とは、非常に効率的に脂肪を蓄えることができる環境なのです
これは、イギリスの調査でも言及されております
20代のダイエット成功可否についての調査結果:
59%の男女が、「20代のダイエットは、失敗しやすい」と回答
理由:
20代はまだ結婚していないことが多く、飲み会に参加しやすい
ライフスタイルであることから 暴飲暴食を繰り返してしまうため
上記調査の詳細は「【30代集合!】ダイエットに期限あり!始めるべきタイミングは?」をどうぞ
からあげや餃子など高脂質、高カロリーのおつまみは定番ですが、アルコールと摂取することでその分が確実にあなたの身体に蓄えられていきます。
もうひとつ、飲み会ははやくても18時~
遅ければ、20時~、二次会は22時から深夜までなど基本的には夜遅くなるケースが多いかと思います。
こうした夜遅くの飲食によって消費されなかったエネルギーは、深夜2時ごろに活発になるBMAL1(ビーマルワン)という時計遺伝子(人が刻をきざみ、感じる機能)により、合成され、積極的に体脂肪となります。
大昔からそうですが、人は朝活動するために夜の間にエネルギーを蓄える動物
このため、新たな脂肪細胞を作り出すという働きが夜の間に活発になるのです。
夜に飲み会に行くことは、自ら太りにいっているようなものです
学会/保険機関の基準を軽くオーバー!おつまみ/〆のラーメンであなたの身体は塩漬け
飲み会で出てくるおつまみは、塩辛いものが多いです。
そう、様々な病気を引き起こす塩分を大量に含んでいるのです。
夏の屋外でのスポーツなどが原因で汗とともに身体の塩分が大量に失われているのであれば、話は別ですし、食べる量にもよるので一概には言えないかもしれません
しかし、それでも通常の夕飯と比較して飲み会での塩分摂取量は多くなるのではないでしょうか
日本高血圧学会では、1日の食塩摂取量は6g未満にすることを推奨していますし、世界保健機関(WHO)もすべての成人の減塩目標を5gにしていたりします。
にもかかわらず飲み会〆のラーメンとかやってしまっていたら最悪
ラーメン1杯で凡そ6gの食塩を含んでいます。
これでもう1日分
塩分過多まっしぐらです。
1回の飲み会で睡眠の質と翌日のパフォーマンス低下↷
アルコールは、睡眠を質を著しく下げます
・アルコールを摂取した後に眠った被験者には正常な睡眠時には生じない前頭葉アルファ波(集中しているようなときにみられる脳波)の増加が見られた、という睡眠時脳波測定の研究
・アルコールを体内で分解するときに発生するアセトアルデヒドがレム睡眠を阻害した結果、浅い眠りのノンレム睡眠が長く続き、中途覚醒や早朝覚醒が増える、という研究
参考)「The Acute Effects of Alcohol on Sleep Electroencephalogram Power Spectra in Late Adolescence」 / 「Reviewing alcohol’s effects on normal sleep」
一例ですが、お酒が睡眠を邪魔するのは明らかです
「アルコールを摂取すると寝つきがいいんだよね!」
それがイコール睡眠全体の質を担保する、ということではないのです。
結果、翌日の日中のパフォーマンスが著しく低下します。
飲み会での人間関係/コミュニケーションにも要注意!ストレスは万病の元
飲み会が楽しいなら話は別ですが、ストレスになるのであればいくべきではないでしょう
ある研究では、高いストレスを感じている人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞で亡くなるリスクが女性で約2.7倍、男性で約1.6倍であることが報告されています。
ストレスは血圧を上昇させるため、このように心筋梗塞等を起こしやすくなると考えられています。
人の血圧は、通常は日中高めで夜に低くなります。
しかし、夜飲み会にいってストレスを感じてしまうとこの基本的なパターンから逸脱する可能性が高くなります。
もちろんこのほかにも、ご存知の通りかとは思いますが、ストレスは様々な病気を誘発します。
飲み会に行って身体に余計な負担をかけるのはやめましょう。
その飲み会の価値は!? 特に時間は戻ってこない!⌛
以上、飲み会がどれだけ健康に悪影響を及ぼすかにフォーカスしてきました
それでも、お金を払ってでも飲み会に参加したいなら、おそらくその飲み会はあなたにとって有意義なものだと思うので参加すべきです
最後に、お金と時間的な観点でも、言及させてください。
1回の飲み会で3,000円だったとしても二次会まで参加すれば6,000円
6,000円あればけっこうよいもの食べれますし、本だって厚めのもの3冊くらいは買えると思います。
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会社で働いて稼いだお金を会社の飲み会でつかうってどうなんでしょうね?
お金の面でも考えてみるとよいかもしれません。
飲み会に参加しているの時間=あなたの時間
飲み会よりも優先したいことがあるなら、迷わずそれを優先し、それに対して時間をつかうべきだと思います
例えば、「資格を取得して独立したい!」とか「自分でビジネスをやりたい!」ということであれば会社の飲み会に行っている場合ではないでしょう
また、仮に金曜日の飲み会で二日酔いになり、土曜日を無駄にしてしまったとすると、合計して、いったいどのくらいの時間の損失でしょうか?
飲み会はまたありますが、失った時間は戻ってきません
飲み会に行きたくないなら、勇気を出して断ろう
飲み会を断る決心が決まったあなたへ
断る際の後押しになればと思います。
「周囲に付き合いの悪いやつと思われるのでは?」
面と向かって、「お前付き合い悪いよ」と言われることはめったにないと思いますいし、飲み会に行きたくないのはあなただけではない(と著者は思う)ので大丈夫ではないでしょうか
逆に、他の人も飲み会を断れる雰囲気を醸成できるきっかけ作りになるかもしれません。
「上司からの評価が落ちるのでは?」
ずっと会社にしがみ付くつもりなら評価が落ちて給料が減るのは困るかもしれません。
ただ、仕事の成果も見ずに、飲み会の出席率だけで評価されるような会社にこの先もいたいですか?
あなたの立場や人間関係もあると思うので、無責任なことは言いたくないですが、行きたくもない飲み会を断れるということは、自分自身を大切にすることにも繋がると思います。
あなたにとっての飲み会を考え直すきっかけになれば幸いです
【まとめ】不参加/嫌い/行きたくないは悪くない!<飲み会を断るべき理由
・【アルコール=カロリー】飲み会はダイエットに百害あって一利なし
・学会/保険機関の基準を軽くオーバー!おつまみ/〆のラーメンであなたの身体は塩漬け
・1回の飲み会で睡眠の質と翌日のパフォーマンス低下↷
・飲み会での人間関係/コミュニケーションにも要注意!ストレスは万病の元
・その飲み会の価値は!? 特に時間は戻ってこない!⌛
・飲み会に行きたくないなら、勇気を出して断ろう
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